単身インドへ渡り財産を築いてロンドンへと戻ってきたサイモンは、
庶民院の議席を獲得するために風紀取締官の任務についていた。
彼は娼館の手入れに行った際、屋根裏部屋でクリスティーンと出会う。
野生動物のような目に、やせこけた体と汚れた服装。
そして、頬に傷があるという見るからに不当な虐待を受けた姿に、
サイモンは彼女を監獄へ送る気持ちにはなれなかった。
自分のいとこと偽りクリスティーンを家に連れ帰った彼は、
言葉遣いや仕草が洗練されていない彼女を淑女に仕立てあげ、
家庭教師としてひとり立ちさせようと考えて…。