原題:The Prince Who Loved Me
社交性に乏しく、二度目以降のシーズンのロンドン行きを望まなかったブロンウィンは、
大好きな小説や家族に囲まれていれば幸せだ。でも、ときどき考えてしまう。
お気に入りの小説に出てくるような素敵な男性との本物のキスは、どんな感じがするのだろうと。
そんな彼女の前に、まるで物語から抜け出したかに思える容姿の男性が現れた。
広い肩と胸板、細く引き締まった腰。まるで美の化身も同然の人物は、服装からして狩人に違いない。そう思っていたブロンウィンだったのに、彼の正体は王子で──。