十三世紀で負った傷のせいで命を落としかけたロバートは、
二十一世紀の医療に助けてもらうために現代へとタイムトラベルした。
しかし、邪悪な妖精に狙われるリーアを守るために、十三世紀に戻る決意をする。
ロバートが過去へ戻るのには、別の理由もあった。
臨終間際の友人から、娘の面倒を見てほしいと頼まれていたのだ。
自分がもといた時代に戻れば、リーアと友人の娘をふたりとも助けられる。
けれど、妖精の力で十三世紀に戻ったロバートを待ち受けていたのは
記憶とは異なる光景だった。そして、過去に戻ったことで、癒えたはずの傷が開いていき──。