困窮した領主のひとり娘であるロザリアは、両親から虐待されて生きてきた。
結婚適齢期になり、金のために下劣な貴族のもとに嫁ぐよう両親から命じられるが、
愛のある結婚を望む彼女はそれを受け入れられないと断った。
しかし、娘の返答が気に入らない母親から何度も殴打され、結婚を了承せざるをえなかった。
このまま家にいることはできない。遠いハイランドの地に住む祖母のもとへ身を寄せよう。
そう決意した彼女は、髪を切り男装して、愛馬とともに家から逃げ出した。
そんな彼女の行く先には、思いがけない一行が待ち受けていて──。