あるところに、ひとりの女がいた──切実に十五万ドル必要な女が。
実家の窮状を救うために金が必要なアレクサは、恋まじないの本に書かれている方法で、
金持ちの恋人が現れるよう願い事をした。
そしてあるところに、ひとりの男がいた──不本意ながら、結婚しなくてはならない男が。
仕事に情熱を傾けるニックは、永遠の愛、結婚、家族なんてものは信じていなかった。
しかし、亡くなったおじの遺言により、会社の筆頭株主になるためには
結婚相手を探さなくてはならなかったのだ。
そんな彼らが、契約結婚をすることになったら──?