幼いころからの経験により、命がけで逃げることを学んだテイヤ。
つらく苦しい逃亡生活の果てに彼女が得たのは、エリート作戦部隊だ。
作戦部隊の基地で暮らすかぎり、彼女の命を脅かすものはいない。そのはずだった。
しかし、テイヤが所属する部隊が解散となり、新たな身元とともに、
家族同然の仲間と別れて基地を出て行かなければならなくなった。
新しい土地に移って家を買い、事業もはじめたテイヤの生活は順調に見えたが、
つねに彼女の心から離れないのは、エリート部隊の隊長だったジョーダンだ。
基地での最後の日、焦がれつづけた彼と一夜かぎりの関係を持って―。