小さな書店を経営する未亡人のホノリアは、小説や指南書などを売るかたわら、
奴隷制廃止や児童労働に関する小冊子を印刷、販売している。
そんな彼女の書店を、長身の若き子爵、アレックスが訪れた。
母親へのプレゼントを探しにきたとアレックスは言ったが、実際には違った。
弟の秘密を握る男から、ホノリアと知り合いになり、
彼女を調べあげてつぶせ、と言われていたのだ。
しかし、ホノリアと知り合ったアレックスは、十歳以上ある年齢差が気にならないほど
彼女に惹かれていき、彼女の不利になることはしたくなくなって──。