ルーマニアの地中から、異様な形状の頭蓋骨が発見された。
ドラキュラの頭蓋骨といわれるそれを、アメリカ人の大富豪であるムアコックが購入する。
末期ガンの彼はその頭蓋骨のために生物人類学者のシャーナを雇っていたものの、彼女が調べる間もなく、届いたばかりの頭蓋骨はおぞましく異様な上下の歯でムアコックの喉に噛みついた。
いや、ムアコック自ら、頭蓋骨に自分の喉を噛みつかせたかのようだった。
瀕死の状態のムアコックは病院に運ばれたが、そこで彼の身に恐ろしいことが起きる。
そしてそれは、周囲のひとびとへと伝染していき──。