血の騎士団シリーズ:第2弾
マサダの遺跡崩壊の唯一の生き残りであるトミーは、
ラスプーチンのもとで監禁生活を送っていた。
いつか逃げだす日が訪れるのを待つものの、そんな機会はまったくない。
トミーを手元に置きたいのはラスプーチンだけではなかった。
永遠の生という呪いをかけられたユダも、トミーを欲していた。自分の同類である不死者に
会いたいという気持ちもあるが、トミーの役割を知っているからというのが最大の理由だ。
そして、預言の三人もトミーを捜していた。
彼らは、トミーこそが〈最初の天使〉だと考えていて──。