三カ月間で四人の警官が殺された。ひざまずかされ、額に一発の銃弾を受けて処刑されたのだ。
目撃者もなく証拠も出ていないために、容疑者はいない。
警官たちが犯人を〈アトランタ・シューター〉と呼びはじめたなか、五人目の犠牲者が出た。
いままでと犯行スタイルが異なっていることから、犯人は〈シューター〉ではないかも
しれないという意見が出る。男性警官の意見しか重要視されないものの、マギーはほかの
警官の見解に納得できない。彼女は独自の捜査をすることにしたが──。人種差別や女性蔑視が
横行する一九七四年のアトランタを舞台にした犯罪小説。