[文庫]
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定価 : 911円(税込)
自分は結婚しなければならない。それも、会ったこともない女と。
スタンソープ公爵ギデオンは、〈放蕩者クラブ〉に誓ったとおり、
戦死した友人の家族や愛する者を助けるべく、知らない女と結婚することになった。
ワーテルローから帰国した彼は、久しぶりに自宅に入った瞬間、
見知らぬ身重の女…
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定価 : 974円(税込)
あの夜、ああすればよかった、こうすればよかったといういくつもの後悔がある──。二年前の雨の夜、ケイトの人生は一変した。一生心の傷となるだろう、悲惨な体験をしたのだ。ひとつ年上の地元のヒーローに乱暴された彼女はそのことを誰にも話せず、大学進学の道も捨ててウエイトレスとして生きている。友人…
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定価 : 942円(税込)
社交界にデビューしてからわずか十分で、ジーニーは破滅した……。王妃の前に出たジーニーは、彼女を紹介する紳士がおならをしたことで笑いそうになったのだが、なんとか我慢した。それなのに、肩を震わせて笑いをこらえる男性にウインクされせいで、ついに大声で笑ってしまったのだ。宮中でのふるまいに反す…
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定価 : 911円(税込)
十七歳のケイトは、いまにも死にそうな病気持ちの老人との結婚を強要されるなど、母親に人生を支配されている。母の手から逃れ、おばとともに遠いインドの地へと旅立ちたい彼女は、自由を求めた賭けに乗ることに決めた。しかし、賭けに失敗した先に待ち受けるのは、母親のどんな願いも抵抗せずに受け入れねば…
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定価 : 815円(税込)
修道女でバチカンの秘密文書館の研究者であるオッターヴィアは、女性の立場が弱いバチカンにおいて、数人の高位聖職者から直々に任務を命ぜられる。その内容は、死んだエチオピア人の全身に散らばる奇妙な傷について調べることだ。ある種のシンボルのようなそれはスカリフィケーションと呼ばれ、特定の古代文…
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定価 : 834円(税込)
バチカンに命じられて死んだエチオピア人の全身に散らばる奇妙な傷を調べていくうちに、聖十字架の木片―リグナム・クルチス盗難事件へとつながったが、謎は深まるばかりで一向に明らかにはできない。いったい誰が、なんの目的で聖異物を奪っているのか。難解な謎に次々に直面するオッターヴィアたち三人は、…
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定価 : 974円(税込)
アメリカからイギリスにやってきたジリアンは、初めて参加した舞踏会に『黒伯爵』と呼ばれる男が参加していることをいとこから聞く。黒伯爵──前妻を絞め殺し、撃ち殺し、刺し殺したと噂される残忍で冷酷なノーブルは、《官能の帝王》や《アドニス卿》と言えるほどに魅力的だ。妻殺しの噂はあれど、ジリアン…
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定価 : 974円(税込)
伯爵未亡人のリリーのもとを、突然、侯爵のデヴォンが訪れた。リリーが書いた『初夜の秘密』という小冊子を読んで男性を恐れた裕福な令嬢から、彼は婚約を破棄されたようだ。デヴォンに内容の撤回文を求められても、もちろんリリーは応じない。なにしろ、小冊子は匿名で書いたもので、誰が書いたかはあくまで…
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定価 : 942円(税込)
御者の娘イザベラは、父親の雇い主である好きでもない退屈な紳士と結婚するのを、両親に望まれている。でも、子どものころに大好きだったおとぎ話のように、彼女は王子さまと出会い、永遠の愛を誓われ、金色の馬車で城に連れていってもらいたいと願わずにはいられない。そんな彼女は、おとぎ話の世界を経験す…
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定価 : 880円(税込)
母親亡きあと、バースにいる祖母の家に預けられたマリアンは、窮屈な都会から逃げ出したいと強く思っていた。そんなとき、ロンドンで暮らす双子の姉セシリーから、彼女の親友の家族が所有する広大な田舎屋敷に招待してくれるという手紙がきて、喜んでその機会に飛びついた。姉と違い華やかな社交界に憧れるこ…
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