『ファーベックス』は写真家のアリス・ファン・ケンペンと、彼女のブルテリアで親友でもある
クレアがヨーロッパの廃墟をめぐる、都市探索の旅を記録した1冊です。
アリスとクレアは荒れ果てたホテルや豪邸を一緒に訪ねます。
崩れかけた城や宮殿、破壊された工場や監獄、忘れ去られた劇場や映画館など、
どれも荒れ放題になった場所ばかりです。
それでも、大半の廃墟は輝かしい、あるいは恥ずべき過去の、
色褪せてしまった権力の象徴や台無しになってしまった贅沢さをいまだに見せてくれます。
そして、多くの場所は自然の影響を受けて、見事に美しさを取り戻しているのです。
本書では、アリスとクレアが最高にユニークな写真の数々を提供してくれます。
さらに、その場所に潜むさまざまな物語を教えてくれ、彼らが発見した
失われた世界の亡霊たちをよみがえらせてもくれるでしょう。
◎ファーベックスとは…
Urban exploraition(都市伝説)の略式新語の”アーベックス”と、
相棒であるブルテリアの”ファー(毛皮)”を組み合わせた造語です。