13世紀のスコットランドからタイムトラベルして、現代のアメリカで暮らすマリィ。自分の運命が定めた時代で過ごしているわけではない彼女は、魂の伴侶とも出会えないままひとりきりで生涯を送ることになるのだと、悲しみとともに思い込んでいた。そんなマリィの運命は、13世紀へ戻ることを示していた。歴史が教えてくれた従姉妹の死の結末を変えることが、己に課された使命だと思ったのだ。13世紀へ戻ったらマリィを助けるために、妖精の守護者であるラモスも過去へ送られた。彼女に惹かれるラモスだが、苦悩と屈辱に彩られた心の傷のせいで、誰かを愛することは考えられず……。