退屈な夜会を抜け出したイライザは、幼なじみのウィリアムと会いこっそりくちづけをかわす。
しかし、彼がイングランド連隊に入ったと知らされ、恋する気持ちを忘れることに決めた。
なぜなら、イングランド系アイルランド人である彼女は、
居を構えるアイルランドに忠誠を誓っているからだ。
数年の月日が流れ、伯爵の未亡人となったイライザの前に、少佐となったウィリアムが現れた。
再会した瞬間、ふたりには昔の気持ちがよみがえる。
だが、反政府活動をするイライザにとって、イングランドの将校であるウィリアムは敵だ。
ふたりの禁じられた恋が発覚すれば、待っているのは身の破滅で──。